スカウトメールから生まれた、転職ではない企業と個人の新しい関係性

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株式会社Nextremer 両角和軌様

《プロフィール》
両角和軌様:
Nextremerにてエンジニアとして事業戦略、組織戦略の策定に従事。
「ソフトウェアには組織がパッケージされる」という考えのもと、革新的なソフトウェアを生み出す組織をつくりあげるため日々奮闘中。
前職では大手独立系SIerにて6年間Webシステム開発に従事した後、既存のゼネコン体質のIT業界に見切りをつけ、理想の開発を求めてベンチャー道に飛び込み2016年より株式会社Nextremerに入社。
歌って踊れる系エンジニア。

株式会社Nextremer:
AI関連技術の研究開発を行う。対話システムプラットフォーム minarai(http://www.minarai.io/) 事業、大手企業・研究所との共同研究による事業を展開。

LAPRAS SCOUTは従来の登録型転職サービスとは異なり、SNSや技術情報共有サービス、ブログなどのインターネット上に公開されている情報を基にしてエンジニアと企業をマッチングし、スカウトメールを送信できるAIヘッドハンティングサービスです。

LAPRAS SCOUTのサービスを通して送られたスカウトメールは、エンジニアそれぞれのスキルや志向性にマッチした企業への転職を提案します。多くのエンジニアがLAPRAS SCOUTのスカウトメールをきっかけに転職する一方で、転職とは異なる結果に至ったスカウトメールがあります。

今回の記事では、LAPRAS SCOUTから送られた1通のスカウトメールをきっかけにして、LAPRAS SCOUTのサービスを自社で導入することになった株式会社Nextremerの両角和軌さんにインタビューしました。

ちゃんと自分の情報を深くまで見てくれているな、と感じた

ー 両角さんが受け取ったスカウトメールについてお聞かせいただけますか?
2017年の8月に、プライベートで使用しているメールアドレス宛てにLAPRAS代表の島田さんからスカウトメールを受け取りました。
転職サイトやSNS経由で他の企業からスカウトメールを受け取ることもあるので、それと同じようなものだろうと思いざっと目を通すだけで返信はしないつもりでメールを開きました。

でも、読んでいくうちに明らかに他の転職サービスからのものとは違うと感じ、LAPRAS SCOUTに興味が出てきてその場ですぐに返信していました。
転職するつもりは全く無かったのですが、私が採用担当だったこともありLAPRAS SCOUTの仕組みやそれを開発している企業そのものにとても興味が湧き、一度話を聞いてみたいと思いました。

ー LAPRAS SCOUTのメールはどんな点が違ったんでしょう?
LAPRAS SCOUTからのスカウトメールには、私が書いたブログやQiitaなど記事、githubにアップロードしているコードの内容に言及していて、私のどういう技術に興味を持ったからコンタクトをしてきているか書かれていました。
そのメールでは私が書いた記事とコードのPythonやWebのクローリングに関する内容について言及されていました。
正直、そんなにバズった記事でもなく難しいコードだったわけでもないんですが、だからこそブログ記事やコードをきちんと見ないとその内容には言及できないはずなので、このメールを書いた人はちゃんと自分の情報を深くまで見てくれているな、と感じましたね。

ー 実際に会ってみた印象はどうでしたか?
代表の島田さんとランチということで渋谷でお会いしました。
LAPRAS SCOUTはAIを利用したヘッドハンティングサービスですが、NextremerでもAIの研究開発をしているため技術的な共通点が多くありいろいろと話させて頂きました。
転職の意思がないことは最初にお伝えしましたが、カジュアルにいろいろな話をさせていただけたので、こういう形で企業やエンジニア同士の横の繋がりを広げる機会としてこれはすごくいいなと感じたことを覚えています。

ー そこからどのような経緯でLAPRAS SCOUTを導入することになったんでしょう?
Nextremerは今ビジネスが拡大しているフェーズで、人を採用して組織を強化していく計画があります。採用のやり方を見直す中で、元々利用していた採用サービスとリファラルでは、アプローチできる候補者の層や数が限られていることが課題となっていました。もっとタレントプールを増やしていくためには自分たちからアクションしていく必要があり、その方法を考えていたところでLAPRAS SCOUTを知りました。
サービスの説明をお聞きし実際に画面を見せてもらったところイメージしていたサービスにぴったりだったので、説明を聞いた後すぐに採用担当にSlackで連絡してそこから数日で導入を決めました。

実はちょうどその時期に、LAPRAS SCOUTと同じようにSNSを解析して採用候補者を探すという事を自社の研究でもやろうとしていて、類似の事例を探していたらたまたまLAPRAS SCOUTを知りました。なので、お会いする前にLAPRAS SCOUTのことを既に知っていて、いいサービスであればうちに導入しようというつもりでいました。

自社で開発するコストを考えると、既にサービス化されているLAPRAS SCOUTを導入する方がメリットがあるのは明らかだったので、導入を決めるのは早かったです。

印象が良くなかったのは「自分である必要」が見当たらないメール

ー お話いただける範囲で構わないのですが、LAPRAS SCOUT以外から今まで受け取ったスカウトメールで特に印象が良くなかったものってありますか?

明らかに大量に同じメールをバラ撒いていると感じるような、例えば集団説明会の案内みたいなものは印象が良くないですね。あと、最初のメールにいきなり面談の日付の候補が書いてあって希望日を聞かれるような内容のものは、話の展開が早すぎるなと思いますね笑。他には、「情報共有」と言っていても、明らかに情報共有目的ではないだろうなということがスカウトメールを読めば簡単に想像できるものだったり。何らかの理由で私に会いたいと言われているのは分かるんですが、「自分である必要」がどこにも見当たらないと感じますね。

ー 「自分である必要」ということは、すごく大事なポイントのような気がしますね
そうだと思います。エンジニアだと特にそれぞれ専門の領域があるので、自分のスキルを評価してもらえたりそれが活きると感じなければ、よっぽど興味がある企業や仕事内容でない限りは刺さらないでしょうね。

ー LAPRAS SCOUTを実際に使ってみてどうですか?
とても良いサービスだと思っています。スカウトメールへの返信率も高いです。サービスを運用し始めて2ヶ月ですが、採用に繋がりそうな人も出てきていて(※)、スカウトメールを通じてエンジニアと会う機会も増えている状況です。

※このインタビューの直後に、1名の採用に成功しました。

LAPRAS SCOUTのサービスを使ってみてわかったことは、転職市場に出てこない優秀な人はたくさんいて、その人たちはネット上で有名ではなくても質が高いアウトプットを公開しているということです。
そのような人たちを見つけられて直接アプローチできるというのがLAPRAS SCOUTの大きな魅力ですね。

また、これは採用とは直接的に関係ないのですが、社内で候補者のピックアップに協力してくれているエンジニアたちが候補者を選んでいく中で、「自社にどういう人が必要か」ということを自分ごととして考えるようになってくれたことも思わぬ良い影響でした。

ー スカウトメールはどのように書いていますか?
スカウトメールを書く時はなるべく質を落とさないようにテンプレートのメールにならないように時間を気にせずに書いているので、1通あたり15~20分くらいかけています。最初は文面を考えるのが大変でしたが最近は大分慣れてきて、今では「この人いいなあ、一度話を聞いてみたい!」と楽しみながらスカウトメールを書いています。

ー 大変だと思うところはありますか?
最初はスカウトメールの文章を書くのが一番大変でした。最初のうちは採用を前面に押し出した熱い文章を書いていましたが、書くのにとてもパワーが必要で、今思えばメールを受け取った人が必ずしも共感できる内容ではなかったです。
そんな時に私自身がLAPRAS SCOUTからメールを受け取って実際に会った時の体験を思い出して、現在はもっとカジュアルに「あなたのこんな技術のことをもっと知りたい。うちからはこんな話ができるよ」という感じで書いています。
そうすることで、スカウトメールを受け取ったエンジニアも構えなくなるでしょうし、転職を考えていなくてもカジュアルにコミニュケーションを取ってくれるようになったと感じています。
スカウトメールからのやりとりを通して、たとえ転職に至らなくても企業とエンジニアのゆるい繋がりができていく実感があり、とても大事だなと思っています。

LAPRAS SCOUTのサービスを通してできている、企業と個人の新しい関係性

ー 「転職に至らなくても、ゆるい繋がりができる」というと、LAPRAS SCOUTと両角さんの場合も同じですね

確かにそうですね。
エンジニアは職人というか、自分のスキルで仕事をしている人たちなので、どの会社に属しているかはそれほど重要ではなく、エンジニアからの視点で見るとエンジニア同士の企業を超えたつながりを作っていくことが大事だと考えています。

LAPRAS SCOUTのサービスを通してできているゆるい繋がりは、企業と個人の新しい関係性のような気がしています。
これまでは、採用するかしないかという関係しかなかったのですが、ゆるい関係を保っていくことはお互いにとって何かしらのプラスをもたらすと考えています。採用面で考えれば、いつかその人が入社してくれるかもしれないですし、誰か良い人を紹介してくれるかもしれないですよね。

ー Nextremerさんが欲しいエンジニアはどんな人なんですか?
Nextremerは外部の研究機関との共同研究や自社研究によって得られた先端技術の知見を元に、世の中に広く受け入れられるソフトウェアを社会実装していこうとしています。
先端技術を扱うという性質上、ある課題に対して全く同じ事例があることは少ないので、幅広い分野の技術に興味を広げて様々な解決方法をトライする必要があります。

具体的なスキルとしては、自然言語処理や機械学習の理論が理解できることや実装スキル、もしくはWebアプリケーションの構築・運用に関わる技術を持っていることが必須と考えています。

でも採用にあたりそれ以上にNextremerが最も大事にしているのはその人が持っているマインドがうちのカルチャーにフィットするかどうかです。
Nextremerには「現状維持は衰退の一方」「悩む前にまずやってみよう」というカルチャーがあり、常に革新を求めてチャレンジをしていくことが推奨されています。
このようなカルチャーは人によって合う合わないがあると考えていて、その価値観がズレてしまうとお互いに不幸な状況になってしまいます。

実際のところ優秀な人であればスキルは後からいくらでも身につけられますがマインドを変えることはとても難しいので、Nextremerではカルチャーフィットを一番に重視しています。

ー ありがとうございました!LAPRASに伝えておきたいことはありますか?

今は採用要件を自分たちで考えて、マッチする人をLAPRAS SCOUTのシステムが提案してくれていますが、機械学習の技術を活用して、まだ自社では気づいていないけれど実は自社に向いているかもしれない候補者を提案してくれる機能があったら嬉しいです。
あと、この記事を読んでいる人に、私が楽しんで書いたメールが明日はあなたに届くかもしれないということを伝えたいですね笑

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