scouty HR TECH LAB

HR TECH・AI企業であるscoutyが、オープンデータを分析して得られた知見や最先端のHR Tech事例を紹介していきます。

「スタートアップこそ低リスク」共同創業者 二井のscoutyを設立した理由

こんにちは、scouty広報担当の伊藤哲弥です。
今回は、scoutyの共同創業者である二井にscouty設立や仕事についてインタビューしました。

 

scoutyは代表の島田と二井が2016年に設立した会社です。
設立当時、島田はエディンバラ大学大学院の学生だったため、実質的に国内で動いていたのは二井でした。
当時から様々な業務をこなすマルチプレイヤーだった二井。京都大学から大手企業に就職した優秀なビジネスマンだった彼がどうして起業という道を選んだのか。代表島田との出会いや設立当時の苦労話、スタートアップで働くことの価値まで訊いてみました。

 

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学生から社会人まで、7年間を過ごした京都時代

ー 二井さんと島田さんは同じ京都大学出身ですが、具体的にどこで出会ったんですか?

僕と島田の出会いは、島田が京都大学に合格発表を見に来ていた時です。
僕は島田より2つ年上なんですが、もともと、彼のお兄さんが僕の学部の先輩だったこともあり、「これ、俺の弟で4月から京大生だから」と紹介されました。島田は当時も今も尖っている人間ですが、初めて会った時は「真面目そうなやつだなあ」と思ったのを覚えています。たぶん、彼のお兄さんがすごく破天荒な人だったので対比して真面目そうに見えたんでしょうね(笑)。

 

ー 在学中はどんな関係だったんですか?

島田のお兄さんが、友人同士で運営しているシェアハウスに住んでいたんです。
当時そのシェアハウスの住人は、全員僕の先輩だったので、よく通っていました。いわゆるたまり場ですね。
そこに島田自身も住むようになり、彼との本格的な付き合いが始まりました。
当時から、島田は「いいプロダクトがあれば必ず売れる」って言っていて、僕が「それだけじゃ売れないから営業という仕事があるんだ」なんて議論を交わしていました。
その時は将来一緒に起業するなんて考えていませんでした。

 また、島田は学生の頃からフリーランスでカメラマン・デザイナーとして稼いでいたり、作ったプログラムに買収のオファーが来ていたりと、非凡な才能を発揮していて、後輩ながら尊敬できる男でした。

 

ー 京都大学を卒業した後は何をしていたんですか?

大学を卒業して、楽天株式会社に入社しました。
楽天は現在では従業員数5,000人(単体)を超える大企業です。覚悟を持って東京に出たのですが、僕は京都配属の辞令が出て、わずか3ヶ月で京都に舞い戻りました(笑)。結果的に学生時代から社会人生活まで7年間を京都で過ごしたので、第二の故郷のような感覚を持っています。

 

楽天では、入社からずっとECコンサルタントという、楽天市場に出店している企業のコンサルティング業務をしていました。法人営業や、MDなどについてのマーケティング知識、融資についての財務知識など、現在会社を経営している上でも役立っている経験を幅広く得ることが出来ました。

 

楽天に入社して3年目、一通りの業務をこなせるようになり、将来について考える時間が増えました。30歳までの残り5年、将来の仕事の幅をより拡げていきたいと思い、Qrioというハードウェアを扱うベンチャー企業に転職しました。
Qrioでは、各種ECサイトの立ち上げ、クラウドファンディングの立ち上げを主に担当していました。その他にも、製品の生産管理や、B2Bの提携案件に携わったり、ソフトウェアの要件定義など幅広い業務に関わりました。

 

そこで培ったビジネスに関する様々な経験、特にスタートアップ企業のスピード感や文化を肌で感じられたことは、scoutyを設立するにあたってとても役に立ちました。
scoutyの起業がなければ、今でもQrioで働いていたと思います。

 

Qrioでは半年ほど働いて、その後いよいよscoutyを立ち上げることになります。

 

起業はリスクではない

ー なんで起業という選択をしたんですか?

楽天をやめる時にいろいろ考えました。自分の能力と収入を最も高められる仕事は何か、と。そして、どんな時代・国でも好きなことをして、稼げるようになりたい。そんなことを思っていました。
今の時代の日本にあてはめると、それは0→1の事業を作っていく能力であり、経営する能力であると考えました。この2つの能力が今の時代、最も希少で、価値のある能力と判断したからです。

 

世間一般では、ベンチャー企業に飛び込む、起業をする、ことをリスクと捉えている方が多いかもしれません。でも、僕は自分の能力がコモディティ化して、将来稼げなくなる方がリスクであると考えるタイプの人間でした。

 

もし会社が潰れてしまっても、スタートアップで会社を大きくしたそれまでの経験・能力があれば次の会社を作れるし、別のスタートアップはもちろん、大企業にも転職が出来る。そんな風にきちんと退路の算段を立てつつ、戦略的にスタートアップに飛び込みました。あまりリスクと捉えていなかったので、創業1年目ではありますが今年結婚もしました(笑)。

 

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ー scoutyを設立したのは島田さんがまだスコットランドにいる時ですよね?

そうですね。島田がまだスコットランドエディンバラ大学の大学院に在学中に登記を行い、実際の事業開始は2016年9月からです。それまでの間、水面下で事業を進めることになったのですが、僕は東京にいましたから、創業者が別々の国にいながらのスタートでした。

 

設立のきっかけは、スコットランドにいる島田からある日突然連絡が来たんです。

「起業しようと思うんだけど、二井さん一緒にやろうよ」って。

 

当時ベンチャー企業に転職してすぐだったこともあり、一旦は断りました。しかし、僕の中で島田寛基という男は特別だったんです。自分の友人の中で一番優秀だと思う人間から声をかけられた。そして、彼も自分の能力が必要だと言う。正直嬉しかったですね。これが人生最大のチャンスだと思い、一緒に立ち上げることを決めました。

 

ー 設立当時は大変じゃなかったですか?

実は、思い返してみても設立から今に至るまですごく苦労した記憶というのはないんです。ただ、日々新しいことを学んでいた毎日でしたね。当時は会社を運営する知識なんて全くなかったので、弁護士や社労士の言っている言葉の意味ががわからず、その時に「プロの言うことは素直に聞いて吸収しよう」という考えを身に付けましたね。

 

当時も今もそうですが、スタートアップにいると、これまで知らなかったことを知ったり、できなかったことができるようになったりという体験を毎日積み重ねされます。こういう環境で1年間もがき続けて事業を大きくできているという体験は、自分を成長させてくれるし、自信にもなっています。

 

創業以来唯一苦労したのは、不動産契約でした。
当時は売上もない中だったので、不動産の審査に通らなかったんです。ちゃんとしたオフィスが契約できなくて、設立から2ヶ月間くらいはVCが運営するコワーキングスペースで仕事をしていました。
設立したばかりで、社長も大学院を卒業したばかり。社会の洗礼を受けた気分でした。社会的な信用がない中でオフィスを探し回ったあの経験は繰り返したくないですね。
当時はオフィスが無いからインターネット回線も契約できずに、モバイルWi-Fiを使ってました笑。

 

その後、ようやく今のオフィス(プリメーラ道玄坂)に入居が決まり、1年弱が経ちました。
9月には新しいオフィスへの移転も決まって、会社が拡大してきていることを実感しています。

 

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移転直後のscoutyオフィス

試行錯誤を通して生まれたscoutyの「仕事の型」

-2017年5月にオープンβ版を公開し、それまでと比べて何か変化はありましたか?

オープンβ版の公開とともにプレスリリースを配信して、多くのメディアに掲載されて、問い合わせが多くなりました。
認知が高まっているということを日々感じています。

 

仕事の型ができてきたというのは大きな変化であり、成長ですね。
以前は、スカウトメールを試行錯誤しながら自分で全部書いたりしていました。
もともとHR業界の出身でもなく、エンジニアでもなかったので、エンジニアの方向けにスカウトメールを書くのは、非常に苦労しました。時にはクライアントにフィードバックをもらいながら、日々改善をしていたんですが、今では成功しやすい型ができてきたと感じています。

 

当時は、プロダクトややっていることの方向性に自信はありつつも、「本当にこれで使ってもらえるのか」という不安が大きかったですね。でも、今ではいろいろな企業にお金を払って導入いただいて、内定者も獲得できている。間違ってなかったことが証明できて、ある種ほっとしています。

 

ー 二井さん自身の仕事内容に変化はありましたか?

つい最近までは開発以外の業務ほぼ一切を私がやっていました。製品開発が命の会社なので、エンジニアには極力雑務をやらせたくなかったんです。
でも今は、社員やインターンが増えたことで彼らに僕が抱えていた仕事を渡すことが出来ています。社員もそうですが、インターンも優秀なので、インターンたち自身で業務改善をしてくれるので、僕が1人でやっていたころよりも質の高い仕事をしてくれていますね。
仕事を任せられるようになったことで、僕自身が行える業務の幅も改めて広がっています。
あとはスペシャリティを持っている社員が増えたことで、scouty全体としてのやれることの幅も広がっていることを実感しています。

 

僕自身は、少しだけ余裕が出てきて、より全体をみて、開発に関してもBizサイドから見て、いつまでにこれが必要だからこういうスケジュールでやってほしい、という開発への関わり方もしっかりと考えられるようになりました。やはり顧客に一番近いのは、Bizサイドの人間なので、責任を持って意見を出していく必要があります。エンジニアの仕事を理解しながら、適切な距離感で意見を出していくことを意識しています。

 

ー ちなみに、休日って何してるんですか?

休日は趣味の体操をやっています。高校・大学と続けて社会人になった今も続けています。「今日は19時に帰って体操!」と決めて、仕事を切り上げていますね。

 

僕は京都にある体操チームに所属していて、1年に一回大会に出るんです。
普段は合わない仲間達と集う時に、恥ずかしくない演技ができるよう日々トレーニングを続けています。体操って、サボるとすぐにばれるので笑

 

ちなみに、僕が得意な種目は吊り輪です。
吊り輪って、才能だけでなく努力の結果が顕著に表れるんです。
僕はセンスがあるタイプではなかったので「僕より上手いやつに試合では勝つ」というポリシーで練習を続けていました。
ビジネスでも同じですね、日々努力して積み重ねていっています。

 

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ー 最後に、今後のscoutyと二井さんの展望を教えてください。

これまでの一年で0から1を作り出すフェーズをなんとかやってこれた、事業として形になったということは大きな自信になっています。これから一年でscoutyのビジネスは1から10、10から100のフェーズに進みます。会社の成長に合わせて、自分に求められる役割も変わってきます。
今からのメンバーは自分よりも優秀な方を採ることになるので、しっかりと自分自身を成長させていきたいですね。

 

scoutyでは、現在エンジニアとBizサイドのメンバーを募集しています。
最先端のAIプロダクトで世の中からミスマッチを無くすというscoutyのミッションに共感いただいた方はぜひご連絡ください。